お役立ち情報
パニック障害は、予期不安や広場恐怖によって突然激しいめまいや動悸がするパニック発作が繰り返される病気ですが、1回きりのパニック発作だけで言えば、生涯に人口の約9人に1人(11%)は経験すると言われています。
現代では誰にでもかかる可能性のあるものだとも言われているパニック障害ですが、そのきっかけにはどういうものがあるのでしょうか。
この記事ではパニック障害のきっかけや原因についてお話していきます。
パニック障害の人はパニック障害ではない人と比べて、脳の血液中の二酸化炭素を感知する部分が過剰に働きすぎていると言われています。
通常なら少し二酸化炭素が多いなという状況であったとしても、パニック障害の人は酸素が全然足りていない危険な状態だと判断をします。
その結果として「酸素を多く取り込め」という司令が脳から送られることで過呼吸が起こってしまったり、全身に酸素を送ろうとすることで動悸が起こります。
これが、最初に起こるパニック発作のメカニズムだと考えられています。
通常の場合でも人が多い密室空間にいると息苦しくなって気持ちが悪くなってくることもあるかと思いますが、それが過剰に起こってしまっている状態になります。
パニック発作には遺伝的な要因もあるとされていますが、それだけではなく原因がわからない場合もあれば、ストレスや疲労が原因になることもあると言われています。
また、パニック障害を誘発しやすい物質などもあります。
コーヒーなどに多く含まれるカフェインやお酒などのアルコールです。
どれも単体だけで見るとそれほど影響がないかと思われますが、そこに睡眠不足や過労などの疲労が合わさるとパニック発作に繋がりやすいと言われています。
そのため、発作のきっかけとしてはいくつかの悪条件が合わさったときと言えそうです。
実際に発作だけではなく、パニック障害としてのきっかけとしては、たまたま密室に閉じ込められてしまい息苦しさが強くなったがどうすることも出来ずになかなか外に出ることが出来なかった場合などで、同じような環境の時に強く不安を感じるようになり発作が繰り返されるというケースが多いようです。
パニック障害を発症するケースは多岐にわたりますが、発作が出た環境や状況に対して悪いイメージがついてしまい、それを避けようとするほどの不安がつきまとうようになることで、実際にその環境に居合わせた場合に発作が繰り返されてしまいパニック障害になっていくことが多いようです。
ひどくなるとその環境にいなくても不安を感じるようになり、社会生活に影響を及ぼす可能性があります。
パニック障害は珍しい病気ではありませんし、恥ずかしいことでもありません。
もし、これはパニック発作かもと思う人がいれば早めに専門家に相談をすることで発作を繰り返してしまうことを避けられるようにしましょう。