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パニック障害の方で完治を目指して、色々な治療法に取り組んでいる方は多いと思いますが、病院で処方されるお薬から脱却するために、サプリメントや漢方などを試している方もいるのではないでしょうか。
今回はパニック障害の方に漢方薬の役割について紹介をしていきます。
漢方にもたくさんの種類がありますし、パニック障害の症状も個人差があって様々です。
その中でどのような使われ方をしているのでしょうか。
西洋医学では、精神疾患の中でもパニック障害、不安障害、うつ病などと細かく分類をしますが、漢方医学では病名で使用する漢方を変えることはないと言われています。
症状はその人の体質を表していると考えられており、その体質に合わせて身体の環境を整えるために漢方を使用をすると言った方がわかりやすいかもしれません。
例えば、パニック障害では動悸などの症状がみられることがありますが、他の自律神経失調症等の病気でもみられる症状になります。
それらをパニック障害、自律神経失調症と区別してみるのではなく、一つの症状としてとらえてそれに合わせた漢方を使用します。
めまい→苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
動悸→牛黄清心元(ごおうせいしんがん)
不眠・不安→甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)
イライラ→抑肝散(よくかんさん)
一つ気をつけたいのが、漢方は発作を抑えるために使用をするものではなく精神や身体のバランスを整え、根本の原因に対応していくものだということです。
病院で処方される薬のように神経に直接的に作用するものとは異なり、精神や体のバランスを整えるという考え方の漢方は、発作を抑えるなどの即効性があるものではありませんが、長期的に見ると使用する価値があるものではないかと思います。
漢方が万能薬というわけではありませんが、パニック障害の方で多く利用されている方がいるのも事実です。
いくつかの漢方を紹介しましたがパニック障害の症状は多岐にわたるので、試してみたい方は一度専門家に相談することをおすすめします。
パニック障害を完治してこれまでの日常を取り戻すためにも、漢方をきっかけに色々な治療法や考え方を知り、自分の身体と向き合うきっかけになればと思います。