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急に呼吸困難になって、息が吸えない、死んでしまうかもしれない。
病院に行っても身体には異常がないと判断される。
そんな経験があるあなたはパニック障害かもしれません。
今回の記事では、パニック発作と対処法についてご紹介します。
パニック発作は突然息苦しくなったり、心臓の鼓動が早くなったりするなど、発汗やめまいなどの身体症状を起こします。
パニック発作自体は1〜3割の人が生涯の中で体験することがあるといわれており、珍しいものではありませんがあまりにもつらい身体症状のため、このまま死んでしまうのではないかと感じる人も少なくありません。
パニック発作を起こしているときの状態は過呼吸を起こしているときの身体症状と似ていると言われています。
パニック発作の場合は、気づかないうちに過呼吸を起こしていて、それが原因で体内の二酸化炭素が減ってしまい、身体のしびれや、ふるえ、めまいや息苦しさなどの身体症状を引き起こします。
しかし、身体の中の二酸化炭素が減っているとは誰も気づかないため、原因不明の身体症状に恐怖感を抱いてしまい、この恐怖感がパニック障害を引き起こすのです。
パニック発作は時間が経つと治まりますが、なぜ発作が起こっているのかということがわからないためうまく対処することができません。
まずは、呼吸がうまくできていないからだと認識することで恐怖感から脱出しましょう。
息苦しくなった時には、静かにできるところに移動して、楽な態勢でゆっくりと呼吸するように心がけてみてください。
時間が経つと自然と発作は治まります。
呼吸が整うと、徐々に発作が落ち着いていく場合も多くあるため、意識的に深い呼吸を行うことも息苦しい時の一つの対処法です。
呼吸法にはいろいろと種類がありますが、4秒吸って6秒で吐くなどあらかじめ息苦しくなったらどのように呼吸を整えるのかを考えておくのも良い対処法になります。
発作が起きると多くの人は死ぬかもしれないという強い不安に襲われますが、発作で死ぬことはありません。
そのことを理解することが大切です。
病院によっては暴露療法として、わざと過呼吸を起こして治療を行う場合もあります。
過呼吸というと明らかに呼吸困難になっている状況を想像する方も少なくないと思いますが、外から見ているだけではわからないだけで呼吸が乱れていて落ち着かない、動悸がするといった症状が出る場合もあります。
このような症状を感じている方は、日頃から緊張した状態で生活を続けている場合がありますので瞑想など心を整えるための時間を取り入れた方が良いかもしれません。
パニック発作と息苦しさへの対処法について紹介をしました。
思うように呼吸ができない、息苦しい、めまいや動悸がするといった症状がある場合はパニック障害の可能性があります。
身体疾患が原因の場合もありますので、一度検査を行う必要はありますが、身体異常が無いとされる場合は一度診療内科を受診することをおすすめします。
また、息苦しい時の対処法をお伝えしてきましたが、あくまでも対処法です。
症状がひどくなると外出できなくなるなど、日常生活にも影響がでるため、パニック障害と診断された方は必ず専門家と一緒に治療を行うようにしましょう。