お役立ち情報
パニック障害は、胸のドキドキや息苦しさ、強い不安感や呼吸苦などの発作がある日突然起こることが特徴的です。
初めての発作では不安感や恐怖感がとても強く、身体症状が起こることから救急車を呼ぶ人も少なくありません。
そして、このような苦しい発作を何度も経験するうちに「また発作が起こったらどうしよう」という不安(予期不安)から、発作が起きても逃げることのできない状況や特定の場所を避けるようになることがあります。
これを広場恐怖といいます。
今回の記事では、パニック障害の方がこの広場恐怖で具体的にどのような場所を避ける傾向があるのかについてお話していきます。
漢字で書くと「広場」と書くため、広い場所を避けるようになるのだと思われがちですが実際はそうではありません。
人混みや出口のない場所など簡単には逃げることのできない、自由が無いことを意味しています。
具体的には、次のような場所が回避の対象となります。
その他、電車や人混みなど閉塞感のある場所など、不安に襲われたときにすぐに助けが得られない状態や、出口がなく外に出れないような場所にいることに強い不安を感じるためそういった場所を避けるようになります。
広場恐怖がひどくなると仕事や学校に行くこともそうですが、外に出ることも難しくなる場合があります。
そういった場合は仕事を休職したりすることも珍しくありません。
しかし、生活をしていくためには働かないわけには行かないという人も少なくないと思います。
まずはパニック障害を恥ずかしいことだとは思わずに、会社の人や学校の先生に相談をするようにしましょう。
同じ場所内でも窓際に席を移すことで気を保つことができたり、気分が悪くなってきた際には外にでることを許可してもらうなどして、なんとか社会生活を続けている人たちもいます。
病院の先生や周りの人たちに助けてもらいながら、社会生活を続けていく方法はないかを探っていきましょう。
広場恐怖は、発作が起きたときにすぐに逃げられない、助けてもらえないような場所や状況で強い不安や恐怖を感じることです。
それが社会生活を送っていく中で大切な場所や状況だということも多くあります。
その恐怖を克服していくためには、避けていた場所や状況に対して少しずつ慣らしていくことも大事なことです。
克服のための治療方法は、専門家と計画を立てて治療をしていく必要があります。
完治をするためにも一人で悩まずに専門家に相談をするようにしましょう。