お役立ち情報
パニック障害の治し方は2通りあります。
1つは薬による治療。
2つ目は精神療法と呼ばれるものです。
この2つを組み合わせて治療を行っていく必要があります。
薬による治療はなんとなくイメージがつく方も多いかと思いますので、今回の記事では精神療法について説明をしていきます。
精神療法は薬などで身体に対して働きかける方法ではなく、人と話をしたり聞いたりすることで治療を行っていく方法になります。
薬が効果を発揮するようになってきたら、今度は外にでることなど苦手なことにも挑戦をしていく必要があります。
苦手な場所を避けることによって、発作を回避したとしてもそれは直接の解決には結びつかないからです。
回避行動を行わなくても「発作が起きないんだ」という経験ができるようにならないといつまでも不安がつきまとうことになり、症状の維持につながってしまいます。
そこでパニック障害では主に、暴露療法という種類の精神療法が行われます。
不安という感情はおよそ20分から30分でピークを迎えてその後自然と落ち着いていくと言われていますが、暴露療法はこのような不安に慣れていくという人の習性を利用した治療法になります。
専門家と患者さんが信頼関係を結びながら、不安や苦手を感じる場面に挑戦をするための練習をしていきます。
具体的には、まずはじめにどんな場面で発作が起きるのかやどんな場所が苦手なのかなどを細かく分析していきます。
そしてどんな刺激や行動が次の反応を起こすのかを探っていきます。
今度はその時の不安や行動がどのように変化をしていくのかを見つけていきます。
その中でも比較的我慢できる行動から慣れていくことをしていきます。
行動が難しいという方はその状況を想像することからはじめていきます。
このような流れの中から徐々に回避していた行動に対して耐性を作っていくのが暴露療法です。
患者さんにとっても非常にエネルギーのいる作業なので医師との信頼関係が大切になります。
パニック障害の治し方は2種類あり、薬による治療と精神療法が行われます。
薬は発作が起きないようにするために身体に直接的に働きかけますが、心理的にも不安を起こさないように取り組んでいく必要があります。
どちらかだけで治すわけではなく、2つの治療法を併用して完治を目指していきます。
治療についても正しい知識と理解を得ることが、スムーズに治療を行うために必要なことでもあります。
完治するためにもしっかりと治療法についてはしっかりと医師から説明を受け、分からない部分については質問をして理解を深めるようにしましょう。