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パニック障害の人が飛行機に乗るための対策

パニック障害の人の中には飛行機に乗れないという方も少なくありません。

一度空に飛んでしまうと、すぐに降りることはできずに一定の時間自由になれない状態となってしまうからです。

パニック発作が起きたらどうしよう、息苦しくなったらどうしよう、人前で発作が起きて迷惑をかけたくない。

飛行機に関わらず、こういった乗り物に乗る際にこのような不安に駆られてしまう人も多いようです。

では、飛行機にどうしても乗らないといけないときはどうすればよいのでしょうか。

今回は飛行機に乗るための対策について話していきます。

飛行機が苦手なのはなぜ?

パニック障害を持っている人が飛行機が苦手なのには主に下記のような理由が挙げられます。

  • 閉塞感のある環境である
  • 一定の時間拘束されるため自由を感じられなくなる
  • 多くの人がいるためストレスを感じてしまう

公共交通機関でも同じような状況になりますが、飛行機の場合はそれよりも乗っている時間が比較的長いため電車などよりもハードルが高いと感じてしまいます。

どうしても乗らないといけないときはどう対策すればいい?

飛行機が苦手とは言っても、中にはどうしても乗らないといけないような状況もあると思います。

その際には下記のような対策を行ってみてください。

搭乗の1時間ほど前に薬を服用しておく

直接的に身体に働きかける抗不安薬を搭乗前に服用しておくことで、発作を抑えるようにします。

効果がでてくるまでには30分から1時間ほどの時間がかかるため、その時間を計算して事前に服用しておくようにします。

精神的にも薬を服用していることが少しの安心感をもたらしてくれるはずです。

親しい人に同乗してもらう

一人で搭乗しようとすると、万が一発作が起きたときにどうしようと不安が大きくなります。

そのため、搭乗の際にはパニック障害だということを理解してくれている親しい人に同伴してもらうことで少しでも不安を軽減しましょう。

もし発作が起こってしまったとしても一人ではないという事実が安心感をもたらしてくれるはずです。

座席はトイレの近くにする

万が一発作が起きてしまって、吐き気などがする場合トイレに逃げ込むことができます。

その場で吐き気がして動けずに、周りに迷惑をかける心配もなくなります。

航空会社に事前に相談しておく

ほとんどの航空会社のHPにはパニック障害の方の搭乗についての説明が記載されています。

CAの方もこれまでにパニック障害の方の搭乗でのトラブルなどを経験している方も多いかと思いますので、どうしても不安な場合には事前に説明をしておくことで万が一の際にもサポートをしてもらいやすくなります。

まとめ

飛行機を苦手とするのも、もとをたどっていくと万が一発作が起きてしまったらどうしようという広場恐怖に行きつきます。
治療を行う場合は、環境に慣れていくしかないのですが事前にできる対策を全て行っておくことで精神的なハードルを下げることもできます。

また、好きな音楽を聴いてリラックスをしたり、寝てしまうのも一つの方法になります。

あらゆる準備をしておくことが、安心して搭乗で切ることに繋がりますので、1つの参考にしてみてください。