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パニック障害は20代半ばでの発症が多いとされています。
パニック障害を持つ人は突然の動悸や胸苦しさなどが起きて強い恐怖感に襲われる発作を何度も繰り返します。
このパニック障害の要因には、脳の神経回路の異常や遺伝や性格、環境などが関係しているのではないかと考えられています。
今回はその要因について説明をしていきます。
パニック障害では、人が持つもともとの気質や性格も関係することがわかっています。
このような性格の人は、そうでない人に比べてよりストレスを受けやすいため、不安になりやすく発作を起こしやすいといわれています。
その中でも不安が強い人や、より神経質な人が動悸や過呼吸などの身体症状に敏感で不安発作に繋がりやすいといわれています。
発作を一度でも経験してしまうと、不安とは全く関係のないスポーツ時に身体を動かしすぎたことによる動機でも発作を引き起こす原因になってしまうことがあります。
自分が置かれている環境もパニック障害の原因になることがあります。
主に下記のような強いストレスがかかる場面があげられます。
過去に行われたパニック障害の家族間の研究で、パニック障害の人の親や子供は一般の場合と比べてパニック障害になる確率が高いという報告がありました。
また、双子の片方が発症した場合は、もう片方の双子も発症しやすいといわれています。
親や子供、兄弟では約8倍の発症率、双子の場合は二卵性双生児で約5倍、一卵性双生児で約10倍の発症率といわれています。
遺伝子的な解明がされたわけではないため、ハッキリと分からない部分もありますが、いくつかの研究結果から遺伝的な要因があると考えられています。
パニック障害には様々な要因がありますが、複数の要因が加わると発症しやすくなると考えられています。
心の弱い人がかかる病気なのではないかと考えられがちな部分もありますが、全くそうではありません。
今回の記事で説明した要因に加えて、睡眠不足や過労などのストレスが合わさると更に発症しやすくなるといわれています。
パニック障害は、風邪のように何かに感染して発症するものではなく、長い時間積み重なってきたものが耐えきれずにパニック発作として現れている状態です。
3つの要因に一つでも当てはまり、ストレスを感じているなと思う人は無理をせずに休養を取るようにしましょう。
自分一人で克服することが非常に困難な病気のため、万が一パニック障害かもしれないと思うことがあれば早めに受診をするようにしてください。