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パニック障害で発作を経験している人は、二度とあんな辛い思いをしたくないと思っている人がほとんどだと思います。
しかし、意図していなくても繰り返してしまうのがパニック発作です。
生活をしていく中で電車に乗らないといけなかったり、職場で働かないといけない中で途中で発作が起きてしまったらどうしようと強く不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事ではパニック発作が起きてしまったときにはどう対処すればよいのか、どうやって落ち着けばよいのかについてお話していきます。
パニック発作で死ぬことがないことはないとわかっていても、実際に死んでしまうのではないかというほど苦しい思いや恐怖を体験すると、また起きてしまったときにどうしようと更に強い不安を感じてしまうのがパニック障害の特徴です。
外にいるときに発作が起きてしまって周りに迷惑をかけてしまったらどうしよう、という心配から外出が困難になってしまう人もいます。
しかし、これまで通り社会生活を送ろうと思うと外出しないわけにもいきません。
起こってしまったときのことを考えてしまって不安が大きくなってしまっている方は、これから紹介する対処法を参考にしてみてください。
パニック発作が起きるとき、(起きる前に)頓服を飲んで症状を抑えられれば良いですが、今回はそれ以外の対処法についてお話していきます。
パニック発作が起きると心臓がドキドキします。
そのドキドキの鼓動を強く感じることで、意識を高ぶらせてしまい不安や緊張が大きくなってしまうことがあります。
このときはドキドキに自分の意識が重なることで更にドキドキを強く感じてしまい不安が止まらない悪循環になっている状態です。
なにもしないでいるとドキドキに意識が向きすぎてしまうので、頭の中で秒数を数えたり、歌を歌ってみたり、計算をひたすらしてみるなどして意識がドキドキに向かないような工夫をしましょう。
パニック障害を患っている方の中には飴をなめることで、味に意識が向くようにしている方もいるようです。
その場合、口を閉じているので過呼吸が抑えられるような気がするといった声もあるようです。
意識を別の方向に向ける方法は色々なものがあると思いますが、ドキドキで頭がいっぱいにならないように、上記で挙げたようなものを参考に自分なりに意識を別のところに向けられるようなものを探して試してみてください。
発作が起きると息苦しくなりますが、意識的に深い呼吸を行うことで呼吸を整えて発作を落ち着かせるのも一つの対処法です。
秒数を決めるなどして4秒で吸って6秒で吐くという呼吸を行うのもおすすめです。
秒数を数えることで意識も数えることに意識が向くので呼吸を行いながら落ち着かせることができます。
リラックスをするための呼吸法は多々あるので、呼吸法を調べてみて自分に合ったものを行ってみるとよいでしょう。
移動で乗り物に乗る際や、部屋などの密閉された空間にいるときは出口の近くにいるようにしましょう。
ここで発作が起きたらどうしようと不安になる場所で、逃げられるための出口を近くに持つだけで精神的に少し余裕を持つことができます。
これは1例ですが、窓際にいると発作が起きないという人も中にはいるようです。
精神的にここなら発作が起きてしまったとしても目立たないだろう、すぐに外に出られるだろう、圧迫感を感じないので不安になりにくいといった心の余裕を持てる場所にいるようにしましょう。
学校や職場に勤めている方は、そういう場所を自分の席にしてもらうことはできないか相談をしてみるのも大事なことです。
この記事ではパニック障害が起きたときの(起きる前の)3つの対処法についてお話をしてきました。
パニック発作が起きたときにドキドキで頭がいっぱいにならないように、発作が起きたときにはどのように対処するかを決めておくようにしましょう。
しかしあくまでも対処法なので、しっかりと診療内科を受診し治療を行うことの方が大切です。
発作を繰り返すことで慢性化してしまうと、治療期間も長くなってしまうため、完治するためにも専門家に相談をしながらパニック障害と向き合っていくようにしましょう。